寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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「企業の森」を地域活性化のためのプラットホームに
日本全国に約800箇所あるといわれている「企業の森」。
その多くは自社所有林ではなく各都道府県の「企業の森」制度を活用した5〜15年程度の期限付きの借受林です。面積は、1〜5ha程のものが主流ですが、それ以下、以上と様々です。一企業が全国数箇所で契約しているケースもあります。

この「企業の森」制度の多くは、契約金と年間維持管理費(各制度によって呼び方は異なる)を支払い、育林に必要な経費を企業が負担することで森林を保全するというものです。通常、育林作業は地域の森林組合やNPO等が行っていますが、企業の社員やその家族が参加する森づくり活動も受け入れてくれます。また、「企業の森」の出入り口の目立つところに契約企業名が入った看板を立て、企業のイメージの向上にもつなげています。それ故、この制度を活用している企業が増加しているのだと思います。

確かに「企業の森」制度は、企業にとって取り組みやすい森林保全活動の一つです。
しかし、単にお金を払ってこの制度を利用するだけで良いのでしょうか?本当にその森が守られていくのでしょうか?

実際、この制度に関わる人は、一部の企業担当者と都道府県の担当者、たまに手入れに来る森林組合や森林保全NPOの人達、一瞬だけ触れ合う企業の森づくりボランティアと一部の地域住民だけです。その人達は、はたしてその森林の将来ビジョンをしっかり描き、お互い共有し、それぞれの役割や責任を理解し合いながら取り組んでいるのでしょうか?
一度ある企業に、「契約期間が過ぎたらその森をどうするのですか?」と聞いたことがあります。担当者は「地域にお返しします。」答えました。

契約期間中は企業が育林作業にかかる費用を負担しているから良いのですが、現在の取り組み体制、地域での関係性のまま、その費用が無くなれば、恐らくその森林は手付かずのまま荒れていくことは明らかです。
そもそも森林は、水や土壌の保全、空気の浄化、生き物の住処の提供等様々な機能を持ったそれぞれの地域の大切な資源、財産のはずです。「企業の森」が将来その機能が充分に発揮できる森林になれば良いのですが、機能が失われればその代償を受けるのは地域住民や下流域に住む住民です。「企業の森」制度を利用するということは、将来に渡り、森林の機能が充分に発揮できる森づくりに取り組むという責任も同時に負うことになるのです。

その責任を果すために企業ができることは、「企業の森」の契約期間が過ぎた後まで考えた長期的な視野を持ち、地域の住民やNPO、また社員等とともに新しい森の活用を促進させることだと思います。
森林環境教育や森林セラピー、レクリエーションの場として利用する。あるいは、間伐等で出た材を製品化して利用するなどです。こういった様々な形で、地域を巻き込み地域活性化にも繋がる取り組みを行うことで、「企業の森」を含めた地域の森林を主体的に守ろうとする賛同者を今のうちに育成することにもつながります。

「企業の森」は単に緑を増やすだけのものではないのです。それに関わる多くの方に森林の多様な価値を再認識させ、また山村地域でも分断されている森林と地域住民との関係性を改善し、地域社会を潤すプラットホームにしていく必要があるのです。

今後取り組むべき「企業の森」制度を活用したCSR活動とはそういうものではないでしょうか?
| spfarm | - | 11:35 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
 経済的なコストを考えると、里山として管理する場所と、被害が出ないような管理をしながら自然林へと返す場所と沸ける必要があると思う。
 戦後植えすぎてしまって放置されている杉やヒノキの多くは廃村や、限界集落の近くにある。それらは木材として利用しようとすると確実に赤字になる。赤字部分を補填するか、 ”時給300円でも働きます。”という人が出ない限り杉林としての維持は無理である。という事は安定した植生で人が手入れしなくても問題を起こさない自然植生に戻すわけだけど、ある程度の手順を踏まないと、多分長い時間(500年とか)時間がかかり、その間土砂崩れなどが起こって回りに被害が出る。できるだけコストがかからず。年数もかからない方法があればいいのだが。今のところそういう試みはないような気がする。
 人里に近いところは限定的に里山として管理してもいいと思う。(資金と労力の許す限り)ただ、同じ標高のところに自然植生の場所も一部分出会ってもいいから残してほしい。
植生図を見るまでもなく、自然植生は殆ど壊滅している。平野部と丘陵地ではほぼ無い。一部分でもいいから、作ってほしい。自然教育だと思う。自然植生には様々な樹齢の木があるし、立ち枯れの木もある、倒木もあり、芽吹いたばかりの木もある。一様ではないはずだ、よく言われるような林床にまったく日の差さない下草のまったく無い暗い森。だけではない筈だ。もちろんそういう部分もあるが、それだけではない。
 里山は、人の利用の仕方で様々に変化した。森と人は共生していた、などと単純に割り切れるものではない。時代によって変化していたし、場所によっては禿山もあった。戦国時代、騎馬での戦闘ができたのは草原があったからだ。里山では騎馬は通れない。里山は文化ある。変化する文化である。今に合った利用と管理があっていいと思う。ただ、それは植物と昆虫の保護ではあるが、自然の保護ではない。それだけはしっかり抑えておいてほしい。
 管理にはお金がかかり、人手もかかる。できる範囲での管理が必要だ。資金に行き詰った時は、周りが迷惑がかからないような形で、植生の移行を済ませてからの撤退をしてほしい。人里近くの森は必ずしも里山にしなければいけないわけではない。隣接部分のみの刈り込みでいい場合もあるし。隣接部分を砂利で生めたり、コンクリートで固めてもいいし。安定した植生で固めてもいいと思う。
| 笹の観察人 | 2009/01/17 7:28 PM |









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