社会貢献活動の一環として、森林や里山をフィールドにした自然観察会や森林保全活動を実施する企業は年々増加傾向にあります。

これまでそれらの指導や運営にあたるのは外部の専門家というのが主流でしたが、昨今では企業が社員を指導者やリーダーとして育成し、その社員が各地域で様々な活動に取り組むようになってきています。

指導者やリーダーを育成するには、当然費用と時間もそれなりにかかります。しかし、CSRが台頭してくる中で、企業はお金を出すだけではなく、自ら地域社会の中で目に見える形で貢献していくことが大切であるという考え方を持つようになってきました。

身近な自然観察会や森林保全活動等は、誰もが楽しく手軽に参加できるだけではなく、取り組みの中で環境問題も想起させることもできます。
さらにはその成果もカタチに残せるということもあって、企業が社員をその指導者やリーダーとして育成し様々な地域で活躍してもらえれば、CSRの推進に十分繋がると判断しているからこそ、費用と時間をかけてまでも指導者やリーダーの育成に取り組んでいるのだと考えます。

社員の指導者やリーダーの育成は、社内に対しても大きな波及効果が現れます。

事実ある企業では、育成した社員リーダーが、自然観察活動を通じて積極的に周囲の社員に活動の魅力や意義を伝えたり、参加を促したりすることで少しずつ社員の意識が変わり、今では社員のみならず社員の家族や地域の方々までがいっしょに自然保全活動に取り組むようになったという効果も出てきています。

今後、CSRの推進には、多くの社員の理解と実践的取り組みが必要不可欠になってきます。その取り組みはどのような広告を打つよりも説得力のある企業メッセージとして伝わるはずです。今、社員の育成方法が見直される時期にきているのかもしれません。