寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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企業と森林の関わり〜人工林と生物多様性編
生物多様性を保全しようとするとき、森林は欠かせない場所です。

森林の中でも日本の場合、一般的には地域固有の植生をもつ混合広葉樹林のほうが、スギ・ヒノキの針葉樹の単純人工林よりも豊かな生物多様性をもつと言われています。

それでも、人々が山に入り間伐や枝打ちなど育林作業を行っていた頃の人工林は、充分森の中に光が入る環境が整えられていたので、豊かな下層植生があり、一定の生物多様性が保全されていました。しかし、安い外材が輸入されて林業の衰退が進むにつれ、人工林は荒廃しその生物多様性が保たれなくなってしまいました。今や、日中でも真っ暗で生き物がそこにいる気配すら全く感じられない人工林が日本各地にたくさん存在します。
つまり、人工林の整備は生物多様性保全の観点からも求められているわけです。

日本の森林の4割はこの人工林が占めていますが、その一部は企業が所有しています。
現在、森林を所有する企業は約2万社にのぼり、総面積は155万haにもののぼりますが、その中で、人工林の積極的な活用法を見出せている企業はどれぐらいあるのでしょうか?

人工林の価値は木材の生産だけと考えるのはいまや昔のことです。もし経済的価値が低いという理由で所有林を放置しているとなると、社会的責任を果たすことが求められる企業としては、生物多様性の観点からすると適切な行動とは言えません。

逆に、発想を変えて社会貢献活動の一環として活用することを考えてみれば、生物多様性保全のための森林整備として取り組むこともできます。たとえば、社員や消費者などのステークホルダーを巻き込みながら、森林保全活動を実施し、持続可能な社会づくりに貢献する企業であることを社内外にアピールする、あるいは環境教育や社内外コミュニケーションの場とする、といった新しい価値を生み出す活用方法です。

実際に「○○の森」と社名などを使ってネーミングした、社有林や借有林での森づくり活動に取り組む企業が増えています。
その取り組みは、純粋に生物多様性保全を目的とした森林整備活動であったり、社員のボランティア育成、地域や社員の交流と憩いの場としての森づくりなど様々です。

森林の現状をどのように見つめ、活用しているか。
それが企業の社会的な評価を導き出すひとつのモノサシになってきているのです。

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