寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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企業と森林の関わり 〜水資源編
現在の日本では、
産業活動に使用される水(回収利用水を含む工業用水)として、
 年間530億立方メートル=琵琶湖2杯分弱の水を使用しています。


戦後復興と経済成長とともに企業は水を原料用、製品処理・洗浄用、ボイラー用、冷却用として大量に使用しており、1965年から2000年までの35年間でその使用量は約3倍にも増えました。このことだけを見ても経済行動の維持・発展に水が重要な役割を果たしていることが分かります。

日本では年間に世界平均の約2倍の雨が降りますが、一人あたりの降水量は世界平均の約4分の1足らずとなっています。さらに、降った雨が急勾配の川を一気に海まで流下してしまうという地形は日本の水利用を難しくしてきました。

しかし、このような不利な条件にある日本が「水の豊かな国」であるという、その背景には急峻な地形を覆う豊かな森林があります。
木のない土地に比べると、森林は3倍以上の雨水を土中に浸透させることができ、降った雨の35%を地下水にするといわれてます。このことにより、河川に流れ出る水量を平均化して洪水や渇水を緩和し、さらに、地中を流れる過程ではその雨水を浄化していきます(森林の水源涵養機能)。


現在、危惧されているのがこの水源涵養機能の低下です。


健全な森林は、小動物や微生物の活動によって無数の穴が土に開いており、まるでスポンジのようになっています。しかし、日本の森林面積の4割を占める人工林の多くは、間伐などの手入れが行き届かずに地面に光が差さないために、下層植生といわれる草木が育つことができません。その結果、小動物や微生物の活動は低下して土壌の保水力は減少し、森林の水源涵養機能も低減するおそれがあるのです。

環境に配慮した経営を考える企業は、まずは可能な限りの省エネや省資源に取り組むのが常です。その中で水資源の節約を掲げる企業は多く、また日本の工業用水については水の再利用(回収利用)を推進するなどの努力がなされてきました。

しかし、
森林が荒廃しているということは
   「水の豊かな国」の土台が揺るいでいる、
ということです。

大量の水を利用する企業にとって、森林保全・整備活動に積極的に携わるべき明確な理由がここにあります。
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