コロナ禍の状況が半年を過ぎ、まだまだ予断を許さない状況下の中、社会活動における価値観や常識と言われるものに対する考え方も変わってきました。特に働き方に関してはリモートワークが推奨され多くの企業で取り組んでいます。会議においても、これまでは直接顔を突き合わせて議論することが当たりまえでしたが、リモートで実施してみてもほとんど支障がないという声を多く聞くようになりましたし、私自身もある程度実感しています。他方、これらのリモートシステムや仕組みが学校の授業や講習会等へ汎用されるようになり、新たな人材育成の手法としても注目されています。
当社においてもクライアントや周りからの要望もあり、研修事業におけるリモート化を採用すべく、ここ数か月間ではありますがいろいろと試行しはじめています。その中で先ず分かったこととして、仮に「Zoom」や「Webex」、「Teams」等を活用してリモート研修を実施する場合、参加者(研修生)が同等の通信環境やパソコン等のツールを備えられることは当然ながら、研修の目標・到達点が講師と研修生側で理解・共有されていることや、研修に向かう研修生のレベルがある程度揃っていること、さらには10人程度の少人数で、皆やる気をもって研修に参加していること等の条件がそろわないと成果が期待できないということが挙げられます。また、一応双方向での協議ができるとは言え、その場に一堂に会していないという現実の中では、集中力やモチベーションが続かない、協議の内容が深まらない、移動が制限される、一対一の対話ができない等のフラストレーションが溜まり、結果として思ったほど成果が上がらないという点も指摘できます。
しかしながら、リモートでできることが増えていることは事実です。今は、その中で活用できるツールや教材、あるいは手法がまだまだ未熟であり、それらの開発が今後リモートにおける研修でも期待できる成果の幅を広げてくれるはずです。大切なのはリモート等で成果を上げられる研修(人材育成)とダイレクトコミュニケーションによる研修でしか成果が上げられない研修(人材育成)の性格や特徴(強みと弱み)を見極め、最良のパターンを適宜組み合わせながら取り組んでいくことだと思います。
ただ、忘れてはいけないこととして、人材育成は出来上がったものを形式的に実施することではなく、目標とした人材が育成された事実・結果を残すことこそに意味があるということです。
単に、新しい手法に目を捕らわれることなく、常に人、人の能力開発に目を向け、次の時代の人材育成のあるべき姿をかたちにしながら、成果や結果が残せるよう取り組んで行きたいと思います。
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