9月8日の未明に台風15号が房総半島に上陸しました。この地域も含め首都圏近郊を台風が通過することは毎年1、2回あります。ただ、今回のように海から直接上がってくるような台風はほとんどありません。翌朝、都内の自宅から外に出てみると、道路には街路樹の枝や葉があちこちに散乱し、古樹などは根元から倒れているものもあり、これまでにないような強風に襲われたのだと感じました。台風の進路の西側にある千葉県鎌ケ谷市の私の実家からは、屋根の一部が破損したとの連絡があったのですが、幸いにして大きな被害にならずに済みました。ただ、親類のいる勝浦市では4日間停電が続いたとの話を聞きました。千葉県南東部ではいまだに停電が続いている箇所もあり、また農産物の被害額を見ても甚大な災害になってしまったことに、私も長年千葉県で生活していたということもあり、胸の詰まる思いでいます。

報道では、この長く続く停電の大きな理由として、倒木による電線の切断、電柱の倒壊と伝えられています。確かに千葉県は一番高い山でも愛宕山の408mであり、山間部と言われる箇所はありません。県全体が里地里山と言えると思います。私が住んでいた鎌ヶ谷市でも昭和50年代頃までは、今ではすべて住宅地になっている場所の平地にたくさんのスギが植えられていました。住宅のすぐ隣にスギ林があり、そしてそれと並ぶようにして電柱が立てられていました。今では東京に近いエリアから開発が進み、住宅、工場、商業施設が立ち並んでいますが、房総半島の南東部に行くと、住宅の近くに田畑やスギ林(今では竹林化)、その間を貫く電柱が多く残っています。そして、当然ながらとは言いたくないのですがスギ林も竹林もほとんど手入れがされていないので、今回のようにたくさんの倒木が電柱をなぎ倒すことになったということなのだと思います。報道の街頭インタビューで「倒れた木をさっさとどかして早く回復させてあげればいいのに。行政や電力会社は何をしているんだ!」と言っている方も少なからずいたようですが、倒木であっても所有者がいたり、何より電線や電柱に寄りかかっている倒木を二次災害もなく安全に除去するには相当の技術と、一部では資格も必要になってくるので簡単にはいかないのだと思います。被災されている方々の実態・状況を思いますとそんな悠長なことは言っていられないのはわかりますが、予測していなかった、予測できなかったことがこの問題を長引かせているのだと思います。

このような災害は、房総半島に限らず都市街近郊の里地であればどこにでもおこり得るものだと思います。我々は、山林で起きる災害は山間部でおこることだと思いがちですが、生活に密着にした裏山でもおこるものだと再認識し、予測を含めどのような災害がおこり得るのか、そのための対策をどのようにすべきなのかしっかりと考えていく必要があるのだと思います。
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