昨年度に引き続き、今年度も2月16日(土)に「緑のボランティア活動助成セミナー2019」が開催されました。昨年度は、NPO法人森づくりフォーラムとの共催で2日間実施しましたが、今年度は、公益社団法人国土緑化推進機構の単体事業ということで1日のみの開催となりました。本セミナーの目的は「緑の募金」を活用し、新たな視点で多様な方々を取り込みながら森づくり活動に取り組み、成果を上げている団体の事例発表と情報交換を行い、森林ボランティア活動の拡大と推進に資することと、今後「緑の募金」の活用を考えている方々に対する助成プログラムの説明と個別相談の場を設けることです。
昨年度のセミナーでもそうだったのですが、ここ数年、森づくり活動を行う団体の活動内容や、参加する方々に大きな変化が見受けられるようになりました。私が森づくり活動に関わり始めた15年ほど前は、団塊の世代以下のいわゆるおじさん達が週末に荒れた森林や里山に入り、汗水たらして間伐や林内整備を行うという活動が主として行われていました。それはそれで森に対しても自分達に対しても意義があり、今でも継続している団体もあります。その一方で、木が成長し太くなることで、チェーンソー等の特殊な機械を使用しなければ間伐が困難になったり、参加者の高年齢化による体力の低下や、ケガ・事故の増加等様々な状況により、以前より簡単に木を伐るという活動に参加しづらくなってきているのも実態としてあります。

そんな中、昨今増加してきているのが、森のようちえんや木育、森林セラピー等、いわゆる森林や里山整備を主としない、森をツールやフィールドとして活用する活動を行なっている団体です。森での遊びを通じて子供の成長を促したり、親子や友達とのつながりを再認識したり、非日常での新たなコミュニティづくりのために森に入り、森を使うことで結果として森の整備に貢献している団体です。そして、その団体の中心にいるのが女性や子供とその親たちなのです。昨年も今年も、セミナーの活動報告の中心にいる人は女性です。だからと言ってはいけないのかもしれませんが、その活動内容も報告も楽しそうで、とても生き生きしていますし、何よりパワーが感じられます。

私は、このような活動を行う団体がもっと増えてくれば良いと思っています。「緑の募金」に寄付をしている人の中には、やはり森林や里山整備を主とする活動や団体に募金を活用してもらうべきだと考える人もいるかもしれません。ただ、今や都会だけではなく地方や山村地域に行っても、人やその生活の中で、森林がとてもかけ離れた存在になってしまっており、森林の問題への関心が薄まっている実態を鑑みると、先ずは森に入ってもらうこと、森を知ってもらうことが大切です。森林や里山整備を主としない活動であっても、そこに参加することで何かしらの“自分にとっての大切なこと”が発見できれば、森の価値にも必ず気づくはずです。それがきっかけとなり森への関心が高まれば、そこからまた森づくりに通じる新たな活動が生まれてきます。そう願って、私達は、これからもそのような活動のお手伝いをしていきたいと思います。
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