寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
<< 外の風にあたる | main |
森林の保全、林業の担い手も世代交代へ
 平成10年12月に施行された特定非営利活動促進法を受けて、森林保全や整備に係るNPO法人が多数誕生しました。当時は、団塊の世代の方々の早期退職や定年退職後の社会活動の場を作ろうという働きがけが多方面であったということも、多数誕生した背景にあったと思います。ただ、その時の活動の多くは手鋸やナタを持って山林や竹林、里山に入り、もっぱら額に汗かき間伐や下刈り等の整備を行うというものだったと思います。
あれから20年経った今日、もちろん当時のように間伐や下刈りの整備を続けている団体もありますが、活動の目的や幅、そして参加する方々の層がずいぶんと広がってきていると思います。森のようちえんや森林セラピー、地域コミュニティの再生等、森林整備を主たる目的にするのではなく、教育や健康増進、地域や人間関係の醸成を主の目的に、森林をそのフィールドやツールとして活用する活動も各地で多く見られるようになりました。20年前はおじさん達の活動フィールドであった森林が、今やお母さんと子供達、女性や若者、さらには障害者が集うフィールドへと変わってきています。
 他方、林業の担い手についても、その層やその方々の意識がここ10年で変わってきたと感じています。未だに3K(危険・汚い・きつい)という印象が払しょくしきれない林業ではありますが、高性能林業機械やICT等の導入、さらには自然の中で達成感のある仕事に就きたいという若年層の参入により、森林組合や林業事業体の経営や働き方に対する意識、体制が徐々に変わってきています。その背景にある大きな要因の一つに“教育”があると私は考えています。それまでは現場での一作業者として、それに必要な技術のみを教えていたのが、制度改革等に伴い、組織やチームで生産性の向上を目指すためのキャリアアップを踏まえた技能者としての知識や技術を学ぶ教育システムを導入したこと、そして学ぶ意欲のある若年層が増えたこと、さらには10年前には若年層であった方々が、今日においては組織の中核になり、組織運営や経営に携わるようになったことが影響しているのだと思います。また、それはまぎれもなく林業事業体引いては林業の成長と発展につながってくることだと言えます。私はこの傾向は今後も続くと考えています。厳密に言うと、成長・発展する事業体だけが残り、それが出来ない事業体は淘汰、消滅していくということなのかもしれません。
 森林の多様な価値が見直され、活用の仕方の幅が広がったといっても、また林業の成長産業化を目指していくにしても、まだまだ一部の方々の関心のよりどころでしかなく、もっと多くの国民に森林の整備や有効活用の必要性と重要性を理解していただかなければ、日本にある森林資源は守られていきません。そのために必要なのは、「啓蒙・啓発」と「教育」、そして「動機付け」です。それらを一つずつ着実に実施していくことで、さらなる10年後にはまた新たな成長と発展が見られると思います。これまでも、これからも、それを信じて進むのみです。
| spfarm | - | 12:59 | comments(0) | - | - | - |









 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
◆ 新着記事
◆ コメント
◆ カテゴリー別
◆ バックナンバー
◆ プロフィール