寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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外の風にあたる
8月21日からの3日間、森林施業プランナー研修に参加するために岩手県の安比高原に行ってきました。連日の都内の酷暑から解放されるものと期待していたのですが、台風19号、20号がフェーン現象という置き土産を残していったお陰で、めったにない北国の高原地帯での猛暑というものを体験することができました。

さて、この森林施業プランナー研修には、10年以上前にその当時のプランナー研修に研修生として参加した方々が講師やアドバイザー等として3名参加しました。私にとってもとても懐かしい仲間と言えるメンバーです。その方々の当時の役職は確か主任や係長等の中堅クラス?になったばかりだったかと思いますが、今や全員が組織の実質的な経営に携わる参事になっておりました。当然ながら既にプランナーの業務は後継者に引き継ぎ、今は組織全体をけん引する指導者として活躍しております。
ずっとこの研修に携わらせていただいた私からしますと、当時の研修生が組織や地域のリーダーとして活躍されている状況を目の前で見聞きすることができたことは何とも嬉しく、また不思議と感謝の気持ちが湧いてきました。懇親会でも、ついつい近況を深く突っ込んで聞いてしまいました。
この3名の参事が、どのような経緯を経て今の立場に就かれたかはそれぞれかと思いますが、林業事業体の中に比較的多く残っている年功序列というものではないと私は考えています。現に、同時期にプランナー研修を受けた方々でも役職に就かれていない方等も少なからず存在します。
その中でこの3名の参事をはじめ、プランナーから組織の経営者になられた多くの方々に共通して言えることは、それらの方々は、この10年余の間で地元内外の様々な人に積極的に接し、いろいろな刺激や気づきを得ながら多くのことを吸収し、それを積み上げてきた方々であると私は思っています。自身の視野や思考を常に広げていく努力の結果が組織や人を客観的に見られるように、そしてそれを動かせるようになっていったのだと考えます。このことは、プランナー研修で学んだというよりは、プランナー研修が一つのきっかけになったと考えるべきだと思います。またきっかけは講師からというよりかは、むしろ同じ仲間、研修生同士からの刺激が大きな要因となっているのだと考えます。

人材育成のための研修等を企画運営し、その質を高め最大の成果を出せるよう努めるのが我々の使命ではありますが、それでも研修等でできることには限界があります。
故に、研修に参加させれば人は成長するという思い込みがあるとすれば、それは冷静に見直す必要があります。研修等への参加は勿論意味のあることだとは思いますが、それとは別に意図をもって様々な人と交流する、その中で新たな気づきや発見を促すこと、組織であればその機会、つまりは外の風にあたる機会を職員等に与えることこそが成長を促す大きな動機付けになると思います。
特に、林業という世界の中では、この外の風にあたるという機会が圧倒的に少ないと感じています。おそらくそれは、労働力を外に流出させたくない、地域や組織の中に労働力を囲い込んでおきたいという保守的な考えがあるからだと思います。人手不足が顕著な地方都市であれば、そのような考えになることはわからなくもありませんが、それでは人は成長しませんし、その人の中にある才能を開花させることも難しくなります。そうなると、結局は他の成長できる場所や自分の可能性を活かせそうな魅力ある場所を求め去っていきます。
外の風にあたる、あるいはあたらせることは大切な人材を失うということにはなりません。
むしろそれを促す組織や上司への信頼は高まると思っています。
そのことは、全国各地域で活躍する経営者になった多くの森林施業プランナーが証明しています。
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