寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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森林環境税・譲与税の導入 林業の成長産業化にどのようにつなげるのか
先般、森林経営管理法が閣議決定されました。少し気が早いかもしれませんが、今後は森林環境税も導入され、平成31年度からは森林譲与税が運用されることが見込まれています。運用する主体は市町村ではありますが、森林・林業専門の担当者がいるところは少なく、都道府県担当のバックアップを得ながら、実務的な部分では地域の多様な利害関係者が主体となる協議会等によって運用されるのでは、という声が聞こえてきます。仮にそうであったとしても、実際に山林に入り施業プランを立て、伐採・搬出あるいは整備するプレーヤーの主体は、林業に携わる森林組合や素材生産等をおこなう林業事業体、そして一部の森林ボランティア団体になってきます。そういう意味では、それらの担い手に対する期待が益々高まってくるはずです。しかし、林業や森林整備の担い手は年々減少、その期待に応えられるだけの人材が確保できていないのが実態です。その背景には、林業の3K(きつい、汚い、危険)の払拭の遅れや賃金の安さ、従事者の高齢化、歯止めがかからない地方の過疎化等様々な負の要因の改善が進まないという問題があるのだと思います。このような状況で、いくら地方交付税を増やしても事態の改善は厳しいものと言わざるを得ません。

だからこそ早急に行わなければならないのは、林業に従事する事業体の抜本的な経営改善と川下からの新規事業体参入のための仕組みづくり、ICT化による高効率・低コスト林業の確立と3Kの払拭、サプライチェーンマネジメントなのだと思います。どこか一カ所の梃入れでは無く、川上から川下まで一体となった改革に取り組む必要があるのです。これまでにも林業の再編や改革は行われてきたのだとは思いますが、川上から川中、川下までの距離の縮まり具合が鈍く、連携や協働とは言葉ばかりで、川上にいくほどお金や人、情報等が回ってこないという状況に陥っているように思います。反面、その状況に対する“仕方ない感”や“改善先延ばし感”、“責任転換感”は川上の中で滞留しているように感じます。

しかし、今やそんなことを言っている場合ではないのです。今こそ、人と情報、知識や技術を林業界全体で交流させ、競争と連携との両輪でビジネスチャンスをしっかりと確立していく必要があるのです。川上においては、人数という点では圧倒的に人材不足であることは事実ですが、これまでにいなかった優秀な人材が育ってきているのも事実です。他方、川下から儲かる林業を目指して川上に参入しようとしている優れた人材も出てきています。今後は、そのような方々によって、整備・導入が進んできているICT等を活用しながら、これまでにない林業のあり方を一緒になって考え、あらたなビジネスモデルをどんどん構築してもらえたらと願っておりますし、一部では、既にそのような取り組みが始まっているとも聞いています。
この転換期に変われるか否か、我々自身も含め今がまさに決断、勝負の時なのだと思います。
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