ここ数年当社で担当させていただいております「緑の雇用」事業のフォレストマネージャー研修の前期研修が今年も始まりました。フォレストマネージャーは、林業の現場技能者の中での統括現場管理責任者にあたる人、いわば現場技能者の中のトップになる人に位置付けられている者です。研修参加資格としても林業の現場で10年以上のキャリアを積んでいることが要件になっています。研修は前期3日間、後期5日間で構成されています。昨年までの研修では、全受講者数が50名ほどでしたので前期研修は1回だけ実施していましたが、今年は80名近くになりましたので2回に分けての研修になりました。受講生の平均年齢も徐々に低下し今年は約42歳といったところです。

研修プログラムは、平成24年度に最終的にまとめられたカリキュラムとシラバスを基に組んでいるのですが、特に今年はカリキュラムとシラバスの内容と今日の林業の実態にかい離があるということを感じました。例えば、これまでは間伐を主体とした作業システムやマネジメント方法について学んでおりましたが、今や主伐・再造林に向けての対応方法、ICT化に向けての対応方法へのニーズが高まってきています。さらには制度変更(フォレストリーダーやフォレストマネージャー研修修了者はフォレストワーカー研修の指導者として認定される)に基づき、指導・判断能力の向上を目指した研修科目の必要性についても指摘されるようになりました。日進月歩とは言いませんが、林業の世界も大きな変動期を迎えはじめたのかもしれません。そういう意味では人材育成の考え方、その方法も再構築する時期に来ているのだと思います。

現在、「緑の雇用事業」の中でも、一部のカリキュラム・シラバスの見直しが図られているようですが、プランナーやフォレスター、また最近では地域林政アドバイザーという者も出てきているようですので、それらの者を含めもっと大きなスキームでの人材像や役割の整理、改善・改革をする必要があると個人的には考えます。それは、これまで林業界の発展を目指して育成してきた全ての担い手の能力を最大限に活かすという面からも大切なことだと思います。おそらく、そのことについては同じ思いを持たれている方々が少なからずいると思っています。近々にその方々と共に手を携え、次のステージに向けた取り組みに挑んでいくつもりでいます。
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