寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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「緑の募金」に関する座談会に参加して
当社ではここ数年、林業の改革や担い手の人材育成に関する業務に携わることが多くなっていますが、森林ボランティアやNPO等による森林保全活動をサポートする事業も行っています。むしろ、広い意味で森林に係る事業においては、森林保全活動をサポートする事業のほうが長く、その一つが「緑の募金」活動の啓発・推進に関するものです。

一般的に“募金”というと、広く国民や事業体等からお金を集めることをイメージされる方が多いかと思いますが、「緑の募金」は緑の募金法に基づいて、集めたお金で国土の緑化推進や里山保全、国際緑化等の活動を行うための助成を行っています。「緑の募金」は戦後の荒廃した国土の緑化を推進させることを目的とした「緑の羽根募金運動」が原点であり、長きに渡ってその取り組みが行われています。
その一方で、戦後植栽した樹木(主にスギやヒノキ)も成長し、十数年前からは、森林ボランティア団体やNPO等の役割と活動内容も変わってくるようになりました。このような状況を踏まえ、「緑の募金」の管理・運用を預かっている公益社団法人国土緑化推進機構と相談し、今後の社会動向の変化を見据えた「緑の募金」の有効的な活用のあり方を探るための有識者による座談会を実施しました。(有識者)メンバーは、所属する団体や立場は様々ですが、全員何らかのかたちで国土緑化や地域森林・社会の活性化に資する活動に主体的に取り組んでいる方々です。「緑の募金」の助成については受けたことの有る方と無い方、両方おります。

座談会の中で出てきた共通の問題意識としては、活動する団体の世代交代と活動内容の多様化です。森林ボランティアやNPO団体等の活動が盛んになったのは15年程前からだと思いますが、当時はいわゆる団塊の世代の方々が、定年後を見据えた社会活動の一環として山の整備(主に間伐)等を始めたというものが多くありました。それらの団体の中には、現在も変わりなく活動を続けているところもありますが、扱う木が大きくなる中、加齢と共に体力も落ち、また同世代の集まりで後継者を育成してこなかったということもあり、活動や組織自体が少しずつ弱体化しているという現象が起きています。

また、これまでは間伐等の森林整備を行う団体が多かったのですが、ここ数年は、伐ることから材の有効活用を主とした活動や、行政や企業とも連携し、森林や木を利用した環境教育、森や里山を軸とした地域コミュニティの創生、レクリェーションやセラピー活動などに取り組む団体も増え、さらには活動に参加する方々の年齢層の幅も大きく広がってきています。まさに、植えて育てる活動から森林を有効的に活用する活動が増え、多様化が進んできている状況にあると考えられます。

森林を材として大量に使う(経済活動に貢献する)という点では、林業を生業としている方々が主役になると思いますが、教育、地域づくり、環境保全、健康醸成等の広い意味での社会活動の推進に資(貢献)する役割においては、このような活動に取り組む森林ボランティア団体やNPOの存在が大きくなってきていると思います。そういう意味では、森林ボランティアという呼び方も実態にそぐわなくなってきているように感じます。
そう考えますと、「緑の募金」等の助成金のあり方も、このような状況を踏まえた上でのものになっていくべきだとは思いますが、反面、それらの多様な活動に取り組む団体の中には設立間もない団体も少なくなく、経営や運営がうまくいかず、活動が途中で頓挫したり、団体自体が休眠、解散したりするようことも間々あるようですので、そのような団体に対しては組織づくりのためのサポート等も同時に実施していく必要があると考えます。  

当社がこの問題にどこまで寄与できるかはわかりませんが、今後も問題のさらなる検証と、問題解決に向けた方策を模索していければと考えております。
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