平成23年度から開始された日本型フォレスターの育成事業も、今年度で一段落を迎えます。これまでは林野庁の委託事業として、受託者が研修会場等を確保し、中央研修(主に都内で実施)とブロック研修(北海道・東北・関東・中部・近畿中国・四国・九州の7ブロック)に分け、内外部の講師やファシリテーター(フォレスター研修ではプロセスマネージャーと言う)、専門の研修運営スタッフを確保して研修の進行と運営にあたってきましたが、この事業は今年度で終了となります。ただ、フォレスターの育成そのものが終了になるということではないようです。規模等を縮小しながらも、委託事業とは性格の異なる体制で引き続き研修が行われるようです。

 当社としましても、当事業に当初から関わらせていただいたということもあり、このようなかたちになることに対して少し残念な思いはありますが、この5年間で出会った講師、研修生、進行・運営に係るスタッフの皆様からはたくさんのことを学ばせてもらいましたし、ネットワークづくりという面でも大きな広がりができました。それについては本当に感謝の気持ちでいっぱいです。反面、そこで学んだことや築いたネットワークを当社の強みとして、今後にどう活かしていくのかということが新たな課題であり、また挑戦でもあると思っています。

 幸いにして当社では、フォレスター育成事業よりも以前から、森林施業プランナーや「緑の雇用」の現場技能者の育成に係る事業に継続して関わらせていただいているということもあり、森林・林業の改革や発展を担う様々な立場におけるキーマンとなる方々とも繋がりを持つことができました。その中には、既に研修の講師やアドバイザーとして、幅広い場面で活躍されている方々もいます。そのような方々を必要としている地域や場面で、その能力を発揮していただくための機会を設定、コーディネートすることも私共の役目だと思っています。それは単に講師やアドバイザーを紹介するというものではなく、必要としている地域や場面の状況や実態を把握し、さらにはそれぞれで(※)抱えている問題(困っている状況そのもの)を検証・分析をした上で、誰にどのような指導やサポートをお願いするかの設計段階から提案できるようなものを目指していきたいと考えています。

ただ、キーマンとの繋がりができたといえ、それはまだまだ一部の方々に過ぎないとも思っています。また社会動向の変化によって必要とされるキーマンというのも変わってきます。
当社としましては今後も引き続き、様々な方々との出会いを大切にし、新たなキーマンの発掘や関係性の構築に努め、森林・林業の改革や発展に少しでも寄与できるような企画・コーディネーターとしての役割を担っていきたいと考えています。

(※)これまでの研修や個別事業体へのサポートを行ってきた中で、組織等の根底にある問題をきちんと検証しないまま、既存の研修等に職員を参加させ、それで問題が解決すると理解している方々が少なからずおり、それでは問題解決にならないため。
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