寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
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マーケットインの発想で木材需要の拡大を目指す
昨今、これまで男性を対象とした商品アイテムの市場に、あきらかに女性に目を向けた商品が出てくるようになりました。たとえばカメラ。カメラ付きスマートフォン等でも記録や記念写真を撮る上では十分という声もありますが、ここ数年、軽量・コンパクト化された一眼レフカメラやミラーレスカメラ等の高性能カメラが20〜30代の女性を中心に需要を伸ばしているとのこと。写真を趣味にする女性が少しずつ増えているのもありますが、人とは違うもの、恰好良いもの、オシャレなモノを持ちたいという女性がそのアイテムの一つとしてそのようなカメラを選ぶのだそうです。
確かに最近の高性能カメラを見ますと、軽量化のみならずデザインがものすごく恰好良くオシャレになっています。テレビCFやポスター、パンフレットなどを見ても、各メーカーとも今人気の女優を起用しており、やはり感性に訴えかける女性市場の開拓を意識しているようです。また、デザイン性の魅力から女性のみならずオシャレ好きな男性までもがそのような商品を購入されていくそうです。まさしく市場が伸び悩む中で、カメラメーカーがとったマーケットインの発想が功を奏したものだと言えます。

前段が長くなりましたが、木材利用・販売の業界にとってもこの発想が非常に重要なことだと思っています。木材のマーケットと言うと、どうしても大量に材を使用する建築物の構造材(無垢材や集成材)や合板、パルプ・チップ材等を対象とした、いわゆる“B to B”の商売のこととして考えられがちですが、末端の一般消費者のニーズの掘り起こし、マーケットインの発想無くしては、木材需要の安定拡大につながっていかないと個人的には思っています。
一般の消費者に近い木工(材)商材というと家具やインテリア、食器、雑貨、日用品、建築用材であればリノベーション(リフォーム)用の床やサイディング材といったところでしょうか。確かにこのような商材は短期間での大量消費は望めない、加工に手間がかかる、同一規格で大量に生産しづらい、価格が高くなる、ある程度のメンテナンスが必要等一見ネガティブなイメージを持たれがちです。その一方で、デザイナーや木工職人の技術が結集したデザイン性の高い貴重な作品、限定商品(オーダーも可)、メンテナンスすることで長く使える(風合いや愛着も出てくる)等、多少高価でもデザイン性や機能性の高いモノを望むこだわりを持った人たちにとっては非常に魅力的な商品になるという解釈もできます。さらには、製作に関わるデザイナーや職人の育成、伝統工芸技術の伝承、またそれらが多く残っている地方都市の経済の活性化にもつながってくると思います。

デザイン等“感性”に訴えかける商品なんて、売上見込みを裏付けするデータがとりづらく商売にするにはナンセンスだ!と一蹴する人(特に男性や金儲け主義の方々)もいるでしょう。ただ、これからの木材のマーケットにおいては、感性に訴えかけるという側面からの刺激策も必要になってくると思います。たとえその一つひとつがニッチなものであっても、ニッチの数が増えることでマーケットは大きくなり、“木を使うこと”に対する新たな価値を浸透させていくことにつながっていくものと思います。
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