寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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平成26年度をふりかえって
平成26年度に当社が主として従事してきた事業は、森林・林業界における人材育成であると言えます。

森林・林業界は一般的に見ると非常にニッチな世界ではありますが、国土の7割弱が森林という我が国にとって大切な資源であることは間違いなく、これを保護・保全、有効活用していくことは地域社会や産業を活性化する上でも重要な意味を持っています。それ故にここ数年、国等も森林・林業を成長産業の一つに据え、都道府県等を巻き込みながらそれを担える様々な人材を育成しようと様々な政策を投じています。

森林・林業界で必要な人材は様々ですが、当社が主として関わらせていただいているのが、いわゆる森林・林業の担い手4人材と言われる中の3人材『森林総合監理士(フォレスター)』と『森林施業プランナー』、『現場技能者(フォレストマネージャー、リーダー、ワーカー)』の育成(主に研修と調査)事業です。

正直ここ2〜3年は、全国行脚しながらこの事業に埋没してきたと言っても過言ではありません。そして、それだけ深く、長く関わらせていただいていると、幾度か大きな壁にぶつかります。当初は如何にして質の高い研修を企画設計・運営するかということでしたが、昨今はそれに加え、研修の成果をどうしたら高められるかが大きなテーマとなっています。研修を含む人材育成の目的は、研修等で学んだことを最大限現場で発揮させ、良い結果につなげるということにあります。しかし、現森林・林業界の実態からすると、求められる能力を持った人材を数日間の研修を受けただけで育成することはとうてい無理なことだと思います。故に、研修等で学んだことを現場(地域)で活かせるような環境や体系を整備・構築することをセットで設計す(考え)る必要があります。これまでにも、研修修了者がやる気をもって地元に戻っても、所属する組織の理解不足で全く学んだことが活かされないというケースをたくさん見てきました。この問題を解決しない限りは、地域の森林・林業の活性化や成長産業化に繋がるはずもありません。そして、この組織の問題は組織の中にいる人達だけではほとんど解決できないというのが難しい問題でもあります。

これを解決するためには、“組織の問題を地域の問題に置き換えて考えること”が大切なのだと思います。少なくとも地域(都道府県、あるいは市町村)単位で、先ずは地域の森林整備計画等を基に、それを実行するに必要な人材育成計画とそれをサポートする体制を地域(ステークホルダー)の中で構築・共有し、研修受講者本人は勿論のこと、その者が所属する事業体や組織、さらには行政や外部ブレーン等が一体となって作成した計画を軸にPDCAを回す体系をつくることです。誰がどの研修等を受講するか、どこでOJTあるいはサポートを入れるか等をこの計画に則って検討・評価すればよいのです。

そしてこれを運用する場合重要になってくるのが船頭役です。つまりは人や組織、地域をコーディネート、あるいはプロデュースできる専門能力を持った人です。現在、そのようなことができる方は明らかに不足しています。森林総合監理士が一部その役割を担っていると言われますが、現在の研修等の中ではその能力を身に付けるに十分な体系ができていないように思います。この点については重要なポイントだと思っていますので、来年度以降、何らかの働きかけを行なっていきたいと思っています。

また、その一方で、当社は以前より企業の森づくりや森林環境教育、森林ボランティア等の育成にも関わってきており、来年度は、この分野の方々との協力や連携による事業にも広く、積極的に携わっていきたいと考えています。森林・林業の活性化、成長産業化を実態のあるものにしていくには、前述した4人材を育成していくだけでなく、地域の中で森林・林業に関わる多様な方々の知恵と力が必要だと考えるからです。

もっと視野を拡げて森林・林業の世界に関わっていくのが来年度のテーマです。
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