先月末のこと、森林施業プランナー育成事業で懇意にさせて頂いている方々とそのご家族、関係する学生さんら10名で長野県上田市に旅行にいってきました。ご家族で上田市に移住した、やはりプランナー育成事業に関わる方の暮らしを拝見させていただくのと、仕事を離れて森林・林業について自由に語り合おうというのがその目的です。
いつかは私も田舎で暮らしたいと思っているので、移住された方の暮らしと生の声を見聞きできることは何ともありがたい機会でした。古民家を改装し、田畑での耕作は地元の方から教わり、地域の共同作業にも積極的に参加する暮らしぶりはうらやましくもあり、また一方では、田舎であるからこそ、本気で地元民になるという覚悟が必要であることを実感しました。

その日は、さらに山奥にある田沢温泉の創業100年を超える「ますや旅館」に宿泊。この宿は、かの島崎藤村他数々の著名人が足を運んだ知る人ぞ知る宿らしく、建物も一部当時のものをそのまま残しながら営業をつづけているとのことです。夕食時には、翌日が月曜日というのにも関わらず、近隣、そして遠くからは岐阜県の民間の林業事業体の社長や作家さんなど合わせて6名の方々がかけつけ、日本の森林や林業について夜遅くまで語り合いました。プランナー研修等でも懇親会等があり、林業事業体の方々とは何度も席を一緒にしますが、これほどまでに森林や林業に熱い思いを持った方々が集まったのは初めてかもしれません。やはり若手の社長さんが多かったからかもしれませんが、将来のことをしっかり見据えながらも、今地域の森をどうするのか、どうやって稼ぎ会社を維持させていくかということを必死になって考え取り組んでいることがそれぞれに伝わってきました。そしてまた、その生の声から多くのことを学ばせてもらいました。

日本の森林・林業を改革、発展させていくためには、特にその政策の立案に関わる人たちは、もっとそれぞれの地域の事情、実態、思い、思惑を知り、それをどこまで、どのように汲み取り、さらには地元の方々にどんなかたちで関わってもらいながら進めていくのか、しっかりと考える必要があるのだと思います。我々は、とかく調査データ等を尊重しがちですが、それと同等に生の声を見聞きすること、いろいろな方々ときちんと向き合いながら意見を交わし、そこから何かを感じることも重要なのだと思います。

今回は短い時間ではありましたが、私にとって多くを感じることができた有意義な旅となりました。ご一緒いただいた皆様方に感謝します。これからも、このような機会を設けていけたらと思います。
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