2年前から参画させていただいている准フォレスター研修。今年度のブロック研修も終盤に入り、私が担当する研修も先週で終了となりました。その最後の研修は九州ブロック。場所は熊本県の人吉市、清流球磨川が目の前に広がる場所です。早朝、朝日の中で霧にかすむ球磨川が見たくて散歩に出ました。人吉城跡や周辺の公園を歩いていると、数名のお年寄りが手慣れたように掃除をしていました。「おはようございます。いつもこんなに早くから掃除しているのですか?」と聞いたところ、元気いっぱいのおばあちゃんが「毎日の日課だよ、何人もの仲間と一緒に何十年もやっている」と答えられました。(当然熊本弁ですが)「こんなに寒いのに大変じゃないですか?」と返したら、「これをやらんと気分が悪い。きれいにしてればみんなに喜んでもらえるし、街も河も汚れない。この河には鮎やらいろいろな魚や動物がいるし、それを目当てに釣り師や観光客もくる。逆にそれしかないからそれを守らないといけない。それで食べさせてもらっているし、そうやって昔から暮らしてきたから当たり前。今日はいないが、中高校生だって掃除しているよ」と返されました。確かに改めて周りを見渡すと、公園だけでなく街も河も景観もとてもきれいなことに気づかされました。この街では、そこにいたお年寄りだけではなく、きっと多くの方々が、あるいは街ぐるみで、当たり前のように住民が主体的に街を守っているのだろうと思いました。きっと、この人吉でも、他の自然の恩恵を受けながら暮らしてきた人たちと同様に、その思いが受け継がれてきたのでしょう。久々に、とっても温かい気持ちになりました。

でも、そう感じたのもつかの間、このようなごく自然な地元愛が都市部に住む私には無いということに気づかされました。とてもショックですし、残念です。もちろん、自分の住む街がきれいで自然豊かであってほしいとは思いますが、そのことが自分の生活を守ることに直結しているなどとは感じていませんし、実際に直結していないのだと思います。都市部に住む人たち(下町など、昔からそこに住む方々は別かもしれませんが)の多くは、都市は誰か(行政やサービス提供会社等)が守ってくれている、主体的に街づくりに参加しなくとも生活できると思っているのだと思います。確かに生活はできるのかもしれません。けれども良い街には決してならないと思います。

“真の地元愛を持つ心があること”はとても清らかで羨ましく感じました。いつか自分もその心を持てるよう努めたいと思います。
”早起きは三文の徳”とは、こういう事を言うのかもしれませんね。
元気の良い人吉のおばあちゃんに感謝。
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