寄り合いひろば

森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ
S.P.FARMが提供する当ブログは、 森林を取り巻くさまざまな立場の方々とつながり、森林と里山の保全・有効活用を実現する「寄り合い」の場です。
S.P.FARMは 都市と農村、企業と森林をつなぎ、新しい “森林活用のかたち”をご提案することで、 日本の森林・里山を有効的に活用する新しい社会システムの構築をめざします。
  「企業との連携による森林再生・活用プロジェクト構想」http://www.sp-farm.com/moriduku.html(S.P.FARMのHP内)も是非ご覧ください。
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インパクトよりもメッセージを大切に
久々に、森林・林業以外のことをテーマにしたいと思います。
先般、某大手量販店の「何で子供たちはお魚を食べたがらないのだろう?」「骨があるからだ!」「そこで、○○○(量販店名)では、サーモンの骨を取りました。」というような内容のテレビCMを見ました。確かに子供たち(に限らず)の魚の消費量が減ったと言われています。また、仕事をしながら毎食の準備をしている主婦の人たちからすれば、便利な商品が出たと思われるかもしれません。おそらく、この量販店もしっかりとリサーチを行い、ニーズがあるからこそこのような商品を出したのでしょう。只、魚を食べない理由を「骨があるから」とするのは少し強引なように思えます。主婦が魚の調理方法を知らない、魚料理は面倒という心理もあるのではないかと思います。魚には必ず骨があります。だからこそ骨を避けながら、あるいは骨を外しながら無駄なく上手に食べるということを昔から学んできました。箸使いの練習にもなります。普段食することの多いアジやサンマ、イワシなどは、食べながら体の中の構造を知ることもできます。便利な商品を出すことで喜ばれることがある一方で、食文化や食育をないがしろにしてしまうという危険性も多分にあるように思います。このCMには、そんな不安を覚えました。
また、こんなテレビCMも見ました。大手住宅メーカーのCMです。住宅展示場に来た若い夫婦が土砂降りの雨の中、突然髪を振り乱し、四つんばいになってじゃれあったり噛み合ったりするシーンが流れ、最後に犬と快適に過ごせる○○○(住宅メーカーの名称)。という内容のものです。犬好きの夫婦に向けたCMなのでしょうが酷過ぎます。確かにインパクトはありますが、あまりにも下品です。何を伝えたいのかも全くわかりません。これでは宣伝になるどころか、この住宅メーカーのブランド価値(品位)を下げてしまうことになりかねません。少なくとも、私の中でのブランド価値は大きく低下しました。

全てとは言いませんが、ここ数年、商品やサービスの内容、質による差別化が図りにくくなってきていることから、インパクトのみに焦点を当てたCMが多く見受けられるようになりました。消費者への“すり込み”もCMの大きな役割ですので、インパクトを重視することは大切です。ただ、その内容に偏りがあったり意味不明なものだったりすると、かえってマイナスイメージになってしまうこともあります。

今回挙げた2社のCMに対して、私のようにネガティブに受けとる人もいれば共感できるという人もいるでしょう。それだけ皆に等しく共感が得られるようなものを創ることは難しいことなのだと思います。これはCM制作だけに限ったことではありません。他者に何かを伝えるというのは、その時の社会情勢を踏まえつつ、誰に対してどんなメッセージを伝えたいのかを明確にし、その上で、そのメッセージが過度なインパクト(演出)にかき消されないよう、きちんと“伝わる”手法で訴求することなのだと思います。
| spfarm | - | 11:46 | comments(0) | - | - | - |









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