去る8月21日(火)に、東京の木材会館にて“森林施業プランナー認定制度キックオフミーティング”が開催されました。森林施業プランナー認定制度とは、これまで森林施業プランナー育成研修を実施してきたものの、専門技術者としての能力の基準が明確になっていないことから、一定の能力を有する者をきちんと評価する必要があるということで創設されたもので、認定・登録は森林施業プランナー協会が行います。

認定制度が創設された理由ですが、森林施業プランナーの主たる業務は“提案型集約化施業”を中心となって進めることと“森林経営計画”を作成・実行することです。これは政府が提示した森林・林業再生プランを遂行するための重要な施策の一つになっています。また、森林施業プランナーは、地域の森林資源、さらには森林所有者の財産を守るという大きな役割も担っています。そうなれば、当然ながら一定の能力を保有しているということが各方面から求められます。とりわけ自ら施業ができない森林所有者などからしてみれば、安心して自分の山林の管理をお願いできるプランナーの存在は非常に大きなものになります。このことは、キックオフミーティングの中でも森林所有者の言葉としても発表されていました。認定制度の創設にあたっては、日ごろプランナー業務を行っている多くの林業事業体の職員も賛同しています。認定プランナーとして登録されれば、森林所有者やその他多くの利害関係者に自信と誇りを持って提案を持ち込めるし、常に良い仕事をしなければいけないという自身のモチベーションを高めることにつながるとも言っています。

現時点では、認定プランナーの公的メリットはありませんが、認定プランナーが高い志を持って取り組み、成果を出し、実績を重ねていけば当然ながら社会的地位の向上にもつながりますし、様々なメリットが付加されることになると思います。そのためには、これまで以上に民国(都道府県、市町村)連携が必要となってきますし、様々な働きかけをしていかなければならないと思っています。


当社といたしましても、森林施業プランナー認定制度の創設並びに森林施業プランナー協会設立の発起人の一人として、今後ともプランナーのさらなる能力向上と社会的地位の向上を目指すべく精一杯努めていきたいと考えています。
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